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山梨県

出発

1日目

2日目
抜粋

回顧

概要

写真
七合目付近

■1日目の宿泊先は確保していなかったが、夜間登山という形態もあるため、出発が遅いことは気にならなかった。それでも、下山者と比べて登山者の数が少ないことを心配するなどしていたが、七合目付近からは多くのトゥアー客を見かけるようになった。

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七合目付近

岩場に差し掛かると、混雑が起こっていた。1列になって進まないといけない区間も多く、ネパールのクーンブと比べてももっと登山道の整備が必要だと感じられた。一方、砂利道は滑りやすく、転倒して懐中電灯を壊してしまうということもあった。

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八合目付近から

八合目付近からは、辺りが暗くなってきた。宿泊先を確保していないため、明るい間は登り続け、暗くなってから野宿をするしかないかなと考えていたが、本八合目にある富士山ホテルという山小屋で念のため確認すると、幸いなことに宿泊可能とのことであった。

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本八合目富士山ホテル

ホテルは1階がロビー兼食堂、2階と3階がベッド・ルームであり、それぞれの階は巨大な2段ベッドのような構造になっていた。そして、それぞれの段にシュラフザックが延々と並べられていた。山頂で御来光を見ることが目的なので、夕食もまともに食べずに早々にシュラフザックに入った。

出発

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回顧

概要

写真
九合目付近

■2日目は、山頂で御来光を見るのであれば深夜2時半に起こそうとホテルのスタッフの申し出を受けていたが、隣の夫妻にトゥアー客は2時に出発すると聞き、また1時半頃に目が覚めたため、予定を早めて出発することにした。外では早くも混雑が始まっていた。空は澄み渡っていて、明るく輝く星を眺めながら、山頂を目指した。

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頂上東京屋

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頂上山口屋本店

混雑と言ってもそれほど深刻ではなかったのか、3時半頃には山頂に到着した。高山病には罹らなかったようだ。初めての山頂なのでしばらくは興奮していたが、到着と時を同じくして雲が現れてきた。風も強く、体感気温が一気に下がる。山小屋は宿泊者やトゥアー客しか中に入れないようで、外のベンチに腰掛けて寒さに震えながら御来光を待たざるを得なかった。震えが止まらなくなるほどの寒さであった。

トゥアーのガイドは、トゥアー客に対し、頂上では御来光を期待することはできなくなったので、八合目まで降りて御来光を待ちたいという提案をしていたようだ。その判断に従うべきかどうか迷ったが、結局、小山に登って明るくなるまでは待った。しかし、やはり満足に御来光を見ることはできないと判断し、下山を始めることにした。

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九合目付近から

■九合目付近まで降りてきたところで、雲間に御来光を拝むことができた。完全なものではないかもしれないが、日本一高い山からの眺めは格別であった。朝日に映える山中湖も見ていて飽きなかった。

疲労が蓄積してきており、砂利道は決して歩きやすくはなかったが、下山を急ぎ、始発の登山バスに乗って河口湖に戻った。

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1日目

2日目
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回顧

概要

■山頂には到達することができたが、いくつか反省するべき点が残されたほか、気付きもあった。

まず、高所の寒さは並大抵のものではないということだ。シュラフザックも持たずに野宿するなどという考えは無謀であったと言うべきであろう。初めての富士山登山であり、明るい間に風景を楽しみながらできるだけ登っておきたいと欲張っていたが、山小屋に泊まらないのであれば夜間登山に徹するのが順当であり、5合目の出発時刻をもっと遅くするべきであったかもしれない。

富士山登山はブームになっているようだ。また、宿泊環境を改善するという目的もあって、満床の場合には予約のない登山者は山小屋に泊めてもらうことはできなくなっているという。夜間は宿泊客以外立入禁止ということも排他的に感じる。残念ではある。

御来光を見るためには、山頂での試練にも耐えなければならない。4時半頃までには到着したいと暗い中を登ることになるが、混雑の程度を把握することが難しいため、余裕を持って出発すると到着が早くなりすぎることになる。宿泊しない個人登山者は日の出まで山頂の山小屋に立ち入ることはできないが、風除けのための施設ぐらい用意されていてもよいのではないかと感じた。

予め考えておくべきなのは、本当に山頂で御来光を見る必要があるかどうかということだと思う。八合目辺りからの眺めは山頂からとそれほど変わらないとのことであり、山頂の方が雲がかかりやすいのであれば、八合目辺りの山小屋に泊まり、御来光を待つということも考えられるかもしれない。富士山ホテルで隣り合わせた夫妻が選んだ方法だ。

登山中に混雑が起こる要因として、トゥアー客が休憩する時に後続の登山者のためにスペイスを空けておこうとしないことも挙げられると感じた。また、ガイドは個人登山者に追い抜かれないようにと注意していることが多かったが、もっと譲り合いの精神が必要なのではないかと思う。

なお、登山口の名称についてだが、富士スバルライン(河口湖口)が開通して以降、旧来の吉田口を利用する登山者はほとんどいなくなっていると思われるが、合わせて吉田口として案内されている。混乱を起こさないようにするためには、河口湖口という名称を前面に出すべきではないかと思う。

次の機会には山頂の火口の周囲を回るお鉢巡りに挑戦したい。

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1日目

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概要

前訪問地発 当訪問地着 訪問地
出発 東京都 東京
22日11:40 鉄路 12:15 八王子
12:50 鉄路 13:25 山梨県 大月
14:00 鉄路 14:45 河口湖
14:50 道路 15:55 富士スバルライン五合目
16:05 徒歩 16:35 吉田口六合目
16:35 徒歩 17:10 吉田口七合目
17:50 徒歩 18:10 吉田口八合目
18:45 徒歩 19:15 吉田口本八合目
23日01:40 徒歩 02:45 吉田口九合目
02:45 徒歩 03:20 吉田口山頂
05:00 徒歩 05:15 吉田口九合目
05:20 徒歩 05:40 吉田口八合目
05:45 徒歩 06:20 吉田口七合目
06:20 徒歩 07:00 吉田口六合目
07:05 徒歩 07:35 富士スバルライン五合目
08:30 道路 09:20 河口湖
09:50 鉄路 11:10 大月
11:30 鉄路 12:55 東京都 東京
徒歩 :徒歩、 道路 :道路、 鉄路 :鉄路)

訪問地 宿泊先 単価
山梨県 吉田口本八合目 富士山ホテル JP.\ 6,500 1

国名 通貨 為替 生活 食料 交通 教養 娯楽
日本 JP.\ 1.00円 0 0 0 0 0

国名 住居 土産 支出計 円換算 日平均
日本 6,500
内訳
0 6,500 6,500 2
(注)住居費以外を除く。

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1日目

2日目
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春 夏 秋 冬
夏 秋 冬 春
秋 冬 春 夏
冬 春 夏 秋
春 夏 秋 冬
夏 秋 冬 春
秋 冬 春 夏
冬 春 夏 秋

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