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ヴェトナムD

出発

ハノイ

ハロン

サパ
抜粋

回顧

概要

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ゴウルデン・ホテル

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ドンスアン市場

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ハノイ駅

■ハノイのノイバイ空港に到着すると、エアポート・バスに乗って市内に入ることにした。乗車中、どこを走っているのか全く分からなかったが、幸い終点が中心部のホアンキエム湖の近くであった。ただし、湖の南側のようであり、北側にある予約済みのホテルまで、現在位置を地図上で確認しながら歩いた。

雨季に当たっているためか、翌日は雨が降り続いた。実際、当日から4日間は多少とも雨の影響を受けることになった。当日は、外出はしたものの、ホテルに籠りがちになってしまった。悪天候の日に雨に濡れるためにわざわざ外出する必要はないという、ヨーロピアンであれば考えそうな考えが頭をがよぎっていた。しかし、日が傾きかけた頃、雨季なのであるから、そのままでは滞在中無為に過ごすことになりかねないと反省した。そして、事態を打開するために旅行代理店に入り、ハロン湾と少数民族の里サパを訪ねたいと相談した。その結果、翌日に日帰りでハロン湾を、その翌日に1泊でサパを、それぞれトゥアーで訪ねることになった。

こうして、当地で実質的に残っている活動日数は、出国前日の1日だけとなった。当日は、ドンスアン市場やハノイ駅を再訪したが、全般的には観光名所を見物するというよりも、市内を散策することに重きを置いた。また、出国日は、8時頃となっていた出発時刻の3時間前に空港に到着するようにとの指示に対応するためにホアンキエム湖の約2km南にあるトンニャット(統一)公園を4時に出発する始発のエアポート・バスに乗ることが必要であり、失敗は許されないため、前日のうちに公園の辺りを下見しておきたいとの思いがあった。

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フォー

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バインセオ

当地では、出国前日に限らず、ゴイクォン、チャーゾー、フォーなどのヴェトナム料理を堪能した。ただ、よく理解せずに注文した料理が蝸牛フォーであったということが後で分かり、味に不満はなかったが、失敗したと感じた。そのほか、2016年の台湾旅行で同行した姪とSNS(ソウシャル・ネットワーキング・サーヴィス)で連絡を取り合っていると、バインセオ(溶いた米粉を焼いた生地で野菜などを巻く料理)を勧められた。提供しているレストランは限られているようであったが、何とか探し当てることができた。店員は、料理を運んでくると、目の前で食材を切断したり、どのようにして生地で食材を巻くのか手本を見せてくれたりする。食材の組み合わせによる妙と言うべきか、味は特筆するべきもので、大いに満足することができた。

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奇岩

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奇岩

■ハロン湾の訪問は、約20年前にも念頭にあったことがあり、いつか訪ねたいと考えていた。

トゥアーはミニ・バスに乗って催行することになっており、ホテル至近の大通りでピックアップしてもらった。

数時間乗車し、途中で真珠の展示・販売店に立ち寄った後、クルージングが始まった。しばらくすると奇岩が顔を覗かせる。桂林などと同じく、石灰岩台地が沈降し、風水により侵食されたものだそうだ。海の桂林と呼ぶにふさわしい景観だ。昼食を振る舞われながら、素晴らしい眺めを堪能した。ただし、乗船前に若い日本人カップルと言葉を交わしていたのに、異なるテイブルを指定されたのは残念であった。もしかすると、テイブルごとに異なる料理が提供されるという仕組みになっていたのかもしれない。

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鍾乳洞

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奇岩

そのうちに船が着岸する。上陸して向かった先は鍾乳洞だ。かなりの規模であり、見応えがある。鍾乳洞を抜けると、小舟に乗って洞窟巡りをする。カヤックを漕ぐという選択肢もあるが、転覆の危険があったようだ。

猿を眺めるなどしながら小船は進んでいく。そして、訪ねた別の鍾乳洞の出口からの眺めが壮観であり、強く印象に残っている。奇岩と多くの船が小気味よく配され、別世界のようなのだ。

アクティヴィティの最後はクライミング(登山)と海水浴からの選択であり、クライミングを選んだ。盛り沢山のアクティヴィティのため既に蓄積していた疲労感がいや増した。

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ハノイ

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サパ市街

■サパへのエクスカーションも、ホテル前のピックアップで始まった。今回はセダンに乗ってしばらく走り、途中で大型の寝台バスに乗り換えるという方式であった。バスに数時間揺られることになるが、車内ではWi-Fiに接続することができ、退屈することがなかった。

サパには午前中に到着した。華やかな色の建物が軒を並べ、町全体が旅行者を歓迎してくれているかのようであった。

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トレッキング1日目

ホテルにチェックインして昼食を済ませると、1日目のトレッキング開始だ。ガイドは2日間とも黒モン族の若い女性であり、トレッカーは数名であった。黒のような濃紺の藍染が得意なのだそうだ。目的地のカットカットはサパに近く、30分も歩けば美しい棚田が姿を現す。村では、地の利を得て土産店を営んでいる家が軒を連ねていた。民族舞踊を踊ってくれたり、民族音楽を奏でてくれたりした。その後はホテルに戻って夕食を取った。

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トレッキング2日目

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水牛

トレッキング2日目は、黒モン族のイーリンホーとラオチャイ、赤頭巾を被る赤ザオ族などのタヴァンを目指した。泥濘を歩くことになるため、長靴をレンタルすることになった。インソールがなく、履き心地は決してよくなかったが、3〜4時間トレッキングをするに際して、滑らないように用心することは必要だと感じた。途中から地元の人が同行してくれたが、刺繍グッズを売るためであったようだ。タヴァンに到着すると、昼食に興じた。

カットカットなどと比べて観光化は進んでおらず、霧に霞む村や川で戯れる水牛などを見るにつけ、自然を満喫することができた喜びと、午後には当地を出立しなければならない寂しさが同時に込み上げてきた。もしもまた訪ねる機会があったとしたら、さらに地元に溶け込むため、数人のヨーロピアンが行っていたホウム・ステイを試してみたいものだと感じた。その方がトレッキング仲間ともっと親しくなることができるという思いもある。

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ホアンキエム湖

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ホアンキエム湖

■某記念日である出国日、深夜3時頃に起きてホテルをチェックアウトし、薄暗い中をトンニャット公園に向かって歩いた。前日の下見の成果もあり、無事にエアポート・バスを見つけることができた。

海外旅行のバイブルとされるものの、新型コロナウイルス感染症のために一時発行部数が激減した日本語のガイドブックを、2021年の大手出版社への事業譲渡後、初めて買っての旅であった。今後の事業展開を見守っていきたい。

現地での1日平均の滞在費用(土産費を除く)は約5,000円であった。旅行費用のうち宿泊料金は1日当たり1,700円(14.02USドル)であった。ただし、宿泊料金がトゥアー料金に含まれていたサパのホテルは除く。また、サパ滞在日はハノイのホテルをキャンセルしたいところであったが、受け付けてもらうことはできなかった。

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クルーズ船

ハロン湾クルーズでは、鍾乳洞見学時、船の中においていた鞄の中からポールペンを盗まれた。と言っても、その後、テイブルの上に似たボールペンがあることは認識していたが、その時点ではボールペンの紛失に気付いておらず、自分のものだと認識することができなかったのだ。おそらく、何らかの必要があってポールペンを無断借用した後、元の鞄に戻すことを怠ったものであろう。経済的理由による犯罪ではないだけに、釈明の余地はないように思う。このようなことが起こらないよう、社会として倫理規範の改善に努めてもらいたいものだ。

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前訪問地発 当訪問地着 訪問地
出発 日本 東京
19日09:30 空路 13:05 ヴェトナム ハノイ
21日07:05 道路 12:55 ハロン
18:05 道路 20:45 ハノイ
22日06:40 道路 11:30 サパ
23日15:10 道路 21:40 ハノイ
25日08:05 空路 15:15 日本 東京
道路 :道路、 空路 :空路)

訪問地 宿泊先 単価
ヴェトナム ハノイ Golden Hotel US.$ 14.02 3
サパ Delta Sapa Hotel 1
ハノイ Golden Hotel US.$ 14.02 2

国名 通貨 為替 生活 食料 交通 教養 娯楽
US.$ 121円 0 0 0 0 137.50
内訳
ヴェトナム VN.D 5.09 113K
内訳
1,294K
内訳
100K
内訳
0 50K
内訳
通貨計 JP.\ 1.00円 575 6,586 509 0 16,844

国名 住居 土産 支出計 円換算 日平均
84.12
内訳
30 251.62
内訳
ヴェトナム 0 124K 1,681K 34,663 7 4,952
通貨計 10,149 4,251 34,663 7 4,952
(注) 円換算と日平均は他国通貨での支払いを含み、土産費を除く。
VN.Dの為替(赤字)は1,000通貨当たりで、費用のKは1,000倍の意。

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春 夏 秋 冬
夏 秋 冬 春
秋 冬 春 夏
冬 春 夏 秋
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夏 秋 冬 春
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