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旅して

概要
URL:tabisite.com

2007年5月〜2011年8月に和人さんがあづささん(妻君)とともに229か国訪問の新婚旅行を行うなど246か国を訪問。毎日の旅行記。ほかに紛争地巡りなどの世界旅も。地球を嘗めるように最果てまで訪問。

総評
メイン・コンテンツは「2人の世界旅」の中に「旅日記」として記されている。

新婚旅行として世界旅行に出発する時点で夫君は既に紛争地巡りを含め206か国を訪問しており、妻君も北朝鮮、エティオピア、南米などを訪問していて、世の中に怖いものなしという感がある。好奇心も旺盛だ。

夫君は未訪問国を踏破することを目的としていた。一方、妻君はこの旅でアフリカ諸国をすべて訪問したいという希望を持っていた。そのため、通常の旅行者がとても旅行しないような秘境や孤島を訪問することになった。

旅の大部分はテント持参であり、トレッキング中などでも寝場所に困らないというスタイルであった。また、ホウム・ステイも採り入れている。

究極の長期バジェット旅行と言うことができるであろう。

旅程
4年3か月の間にユーラシア大陸縦断、アフリカ大陸周回、南北アメリカ大陸縦断などを行っている。あまりにも膨大な旅程のため、旅日記に記されている100日ごとの振り返りを参考にさせてもらう。

■出発〜100日目
  • 旅準備に忙しかった日本の暮らしから、一転して船旅開始
  • アイデン湖郷のアリア、キビキュラ村のティモさんファミリー、ベラルーシのポリーナおばさんなど、その土地に住む素朴な人々との出会い
  • 北京からトルファン、アルマトイからモスクワ、ロシア国内など、夜行列車の連続
  • リトアニアから始まったキャンプ生活
  • 物価の高いバルトや北欧、英国での、出費の心痛に耐える旅
  • そして、一生の憧れだった、地球最北の国スヴァールバルへの渡航が実現・・・!
■101〜200日目
  • 物価高&悪天候と戦いながらも、まだいたい、もっと見たいと思わせてくれる英国の旅
  • マン、ジャージー、ガンジーなど、和人も未訪問の国への連続渡航
  • フランスのレンタカー、それまでとは趣の異なる旅
  • パリでフランス人友人宅、スイスやドイツで日本人友人宅への宿泊、楽しい対談の日々
  • ユーレイルパスを使った15日間で15か国の列車乗り倒しの修行旅
  • そしてアフリカ大陸の旅のはじまり・・・!
■201〜300日目
  • カーボベルデの、絵の具パレットをちりばめたような鮮やかな旅に、リフレッシュ
  • シンンガイエン、クンタバニ、カマクイエと、旅行者が使わないレアルートで旅を楽しみ
  • シエラレオネ、リベリア、コートジボワールと、緊張の続く内戦国3国を渡りきり
  • 結婚して初めての年越しを緊張のリベリアで過ごし
  • トーゴ−ベナン、夢の土地クタマクでのタイムスリップ体験
  • ベナン、ガーナなど観光資源があれば観光地三昧
  • チャド内戦によりルート変更を余儀なくされ、今も渡航可否に苦しめられる
  • ナイジェリアの、空を仰ぐ丘の上の、素晴らしきスクル王国の旅
  • 西アフリカを全部渡りきった喜び
  • ドゥアラでの警察騒動、ヤウンデでの暴動騒動、意図せぬ長期滞在・・・
■301〜400日目
  • カメルーンであづさマラリア発病、闘病の数日間。
  • 戦争をしているチャドへの渡航、渡航そのものより渡航を決断するまでが苦しかった。
  • 中央アフリカや赤道ギニアなど、悪徳な賄賂恐喝ポリスとの戦い、苦しく辛く厳しく辛いキツイ旅。
  • コンゴ共和では、17年前の和人の強盗被害から命を救ってくれた天理教会へ御礼に行き、しかしその後2度の強盗に遭うという、強盗と切っても切れない旅。
  • 取れないアンゴラビザ。
  • ガボンで船待ちの足止め、サントメでビザ待ちの足止め、カメルーンでマラリアのため足止め、とにかく足止め三昧の日々。
  • 5日間ビザで巨大なアンゴラを駆け抜ける、移動に追われながらも計り知れない思いを全うした旅。
  • ナミビアに入ったら途端に旅天国、物は何でもある、ポリスは恐くない、旅行者だらけ、宿も欧米人だらけ、・・・そして、そんな南部アフリカ諸国を旅しているうちに、欧米人の集まる宿が嫌いになっていく。
■401〜500日目
  • モザンビーク、辛いバス移動システムと、癒し度の高いモザンビーク島と、陰陽差の大きな旅
  • スワヒリ文化の皮切りタンザニアは、東の大観光地ザンジバルZanzibarから、西の果てキゴマKigomaまで。
  • そして、いよいよ中央部アフリカの大国コンゴ民主へ、安全ばかり追い続ける危険地帯の旅は、蓋を開けてみたら、充実した旅路となっていた。
  • イトゥリの森のピグミーに逢いたい・・・その夢が、とうとう、叶う。
  • 一転して豪華な日々、セントヘレナクルーズ船の2週間。
  • 「楽園はここにあった」・・・セントヘレナの魅力に心うたれる1週間。
  • 経済破綻国ジンバブエでの、食べ物が得られない苦しい旅。
  • そして今やっと、南部アフリカ最終国マラウィ。
■501〜600日目
  • インド洋45日間周遊の旅の始まりは、ホームステイ体験の連続の試みだった。
  • セイシェルの豪華なルイスおばさんち。
  • モーリシャスのトニー兄さんち。
  • レユニオンのローラ姉さんち。
  • マダガスカルのグウェナウェルおばさんちに、マリー姉さんち。
  • レユニオンのモルガン兄さんちにジュリアン兄さんち。
  • 2度目のナイロビ、次の針路の決断には時間がかかった。
  • 内戦跡地の旅。
  • そして夢ルートへの挑戦・・・トゥルカナ湖西岸を北上するルートから、無事エチオピアのオモラテへ。
  • トポサ族、トゥルカナ族、ダサネッチ族、ハマル族、バンナ族、ムルシ族など、古代民族をめぐる旅。
  • 緊張のイメージが強いハルゲイサは、とても平和な街。
■601〜700日目
  • 旅して600日めは、ソマリアだった。
  • そうして突如さまよい込んだイエメンは外国人誘拐が相次ぐ地。
  • オマーンの首都マスカット。
  • マスカットでは豪華マンションステイ、そのとき、イラクへ行ける状況好転を、知ってしまう。
  • ガルフ(バーレーン、カタール、クウェート)の旅は、リッチなアラブカントリーの心地よさ。
  • イランを経てコーカサス北上を決断。
  • トルコ東部からイラク北部へ。
  • アラブ諸国の旅を取るか、イスラエルを取るか。
■701〜800日目
  • 中東を抜け、再びヨーロッパへ。
  • なっちゃんとの再会はイタリアで。
  • 2度目のスイス。
  • 北欧ラストスパートへ。
  • 800日間の中でも素晴らしい思い出の筆頭となるグリーンランドの旅。
  • 旅はアメリカへ。
■801〜900日目
  • 800日め以降の皮切りは、独特の社会システムの謎に迫るキューバの旅
  • 現時点で世界旅最長滞在記録(28泊、ちなみに次点はケニア26泊)を作ったグアテマラ。
  • カリブ海の旅第二弾開始。
  • タークスアンドカイコスあたりから、小さな小さな島国の旅が本格化。
  • 飛行機ばかりでつなぐ旅は、陸地でバックパッカーしているのと荷造りや計画建てから違ってくる。
  • カリブ海はとにかくどの国に行っても、美しい海が見所。
■901〜1,000日目
  • 900日を迎えてから、前半1/3はカリブ海の島国をめぐっていた。
  • 南米大陸には文明がある、文化がある。
  • 南米大陸の皮切りになったスリナムは、意外や意外と思い出深い国となった。
  • クリスマスはエクアドルのアマゾンで、年末年始はペルーのアンデス山岳地帯で、この2か所では旅を急がずゆっくり3、4日を過ごし、南米大陸の双極性をゆっくり味わった。
  • 年末年始の4泊をワラス一点に滞在しておきながら全部で18泊したペルーは、残りの「泊まったお宿」が14軒という、ワラス以外は動きっぱなしのハードな旅をしたことになる。
  • 旅して現在191か国め、旅日数もそこそこ長くなってきたあづさがパスポート盗難に遭ったのは2度だけで、でもその2度とも、同じ国の同じ街、ボリビアの首都ラパス。
■1,001〜1,100日目
  • 南米パラグアイの日本人移住地区ピラポでは、和人は17年ぶりの再会。
  • 突然やってきた世界観測史上5番目に大きなチリ巨大地震。
  • ペンギンの聖地フォークランドの旅。
  • チリの旅は南米大陸最後の旅。
  • 旅はポリネシア文化へ! チリイースター島では徒歩で島一周計画を実行しモアイ三昧、仏領ポリネシアでは3島めぐり南国文化満喫、世界最小国家ピトケアン、ニュージーランド人リゾートのクック諸島など、まだまだ南の島の旅は続きます。
■1,101〜1,200日目
  • 太平洋の旅が本格化した。
  • ポリネシアの国々をめぐっていく。
  • 空の拠点がオークランドなら、海の拠点はサモアのアピアApiaだ。
  • もう1つの空の拠点はフィジー。
  • オセアニア後半はメラネシアの国々へ。
  • オセアニアで最も色濃く強烈な土着文化を残すのはパプアニューギニアだろう。
■1,201〜1,300日目
  • インドネシアってこんなに広いんだとつくづく思った。
  • マレーシアの旅を、半島だけでなくボルネオ島も旅ができた。
  • 意外に良かったのがフィリピン! 素朴な文化と人々と、これはいい!と思える美味しい料理との出会いの連続
  • ベトナムに入ってから「その土地の食」ページの作成におそろしく時間がかかるようになった。
  • 自転車を借りて60kmを走って広大なアンコール遺跡群を1日で観光したカンボジア
  • ミャンマービザが取れなくて予定崩壊し、ラオスに3日しかいられなかったことが後悔残る
  • タイでミャンマービザが取れた。
  • 東南アジアはどこに行っても大豪雨、民家の浸水被害などを無数に見て、日本も奄美大島などの被害ニュースを聞き、世界の異常気象を慮る
  • 半鎖国状態のミャンマーでの独特文化との邂逅。
  • 豪領ココス島で和人が世界の全部の国への訪問を達成した。
  • シンガポールでは予想外の大満喫展開中。
■1,301〜1,400日目
  • 世界旅211か国めにして初めてあづさが「住める、住みたい」と思った国がシンガポールだった。
  • ブータン10日間の旅は楽しみをめいっぱい濃縮する旅になったが、和人の入院は、決して忘れられない思い出でもある。
  • ネパールで、チベット仏教の憧れを最大限に膨らませ、
  • インドで、ヒンドゥー教と仏教の聖地をめぐり、
  • インドで、カレー修行三昧にあけくれ、
  • モルディブ、スリランカで南アジアの旅をいったん終えたあと、
  • 今、再びアフリカに戻ってきた。
■1,401〜1,500日目
  • 旅はまたアフリカに戻ってきた。
  • 3年前戦争で入れず、その後東京に戻らない限りビザが取れなくなったエリトリア訪問は諦めていたが、それでも諦めきれずに自分の足を動かしたら、本当に渡航することができた。
  • 残る国々へ行くにはどこへ行けばいいのか。
  • マカオ、香港、台湾、中国本土。
  • モンゴルで遊牧民伝統住居ゲルにホームステイ。
  • いよいよ旅は中央アジアへ。

(2015年12月1日執筆、2018年11月30日更新、2024年8月21日掲載)

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