■2013年12月、初めて3回連続の同一国訪問となる中国に向けて旅立った。5日間の旅程で、61回目の海外渡航だ。中国が尖閣諸島の上空を含めて防空識別圏を設定して間もなくのことであった。
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 有明佐賀空港
 春秋航空
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■利用したのは、前回の旅と同じ春秋航空だ。前回と同じ路線に加えて、上海浦東空港と桂林両江空港を結ぶ国内線を予約しておいた。広西チワン族自治区にあり、カルスト地形が生んだ水墨画に描かれるような景観によって世界に名だたる景勝地になっている地についに足を向けることができるのだ。
■この旅では、出発時に一波乱があった。前回の旅と同様、博多バスターミナルから有明佐賀空港まで直通バスを利用しようと考えていたが、博多駅に向かう列車が20分も遅れて走っているのだ。荒天時に安全を期するためかダイアが乱れるのはよくあることなのだが、粉雪が舞っただけなのにと不満を感じた。直通バスに間に合わないのであれば西鉄や市内バスを利用することはできないかと、駅と国道の間を行ったり来たりした。結局、博多バスターミナルには、直通バスの発車予定時刻ちょうどに到着した。
 九江路
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■上海浦東空港に到着すると、6時間程度の乗換時間を利用し、上海浦東空港客運站から汽車に乗って蘇州を訪ねようかとも考えたが、前の便が出発したばかりであったため諦めた。この判断は適切であった。もともと6時間で蘇州往復は難しい。代わりに地鉄に乗って市内に入った。フレンチ・コンセッションに興味があったが、時間の都合で南京東路周辺を歩くだけに留まった。ただし、1筋南の九江路を歩くことにより変化を付けることができた。
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