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中国K

出発

香港

深川

抜粋
香港2

回顧

概要

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美麗都大厦

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美麗都大厦

■香港の赤鼡角空港に到着すると、エアポート・エクスプレスに乗り、九竜站でシャトル・バスに乗り換えて尖沙咀を目指すが、降り損なってしまった。運転手に確認すると、既に通り過ぎたとのことであった。尖東(チムトン)站で降りなければならなかったとすると、案内が不親切だと思う。結局、再び通りかかった彌敦道(ネイザン・ロウド)で降ろしてもらうことができたが、雨の夜をMTR1站分ぐらい歩かされたように思う。

入国日と出国前日の宿泊を予約したのは、重慶大厦近くの美麗都大厦にあるゲストハウスだ。内装は満足することのできる水準に達していた。外観もよければ文句のないところだ。

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紅勘站

翌日、紅勘站に歩いて向かった。そして、中国では広東省の常平と深川を訪ねることとし、直通特快・1等座の切符を買った。

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香港

深川

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香港2

回顧

概要

■深川は、初回の中国旅行を計画していた時には、香港をゲイトウェイとして陸路中国入国する場合の乗換站とされていた。実際には直通列車に乗って中国に入国したため深川は素通りすることになったが、落馬洲国境展望台からのどかな田園風景を眺めることができた。その後も訪ねることはなかったが、急速な発展の状況を目にしたいという思いは強かった。

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木棆

その前に、常平を訪ねることにした。行政上は東莞の一部で、常平站は前年まで東莞站と称していたという。東莞は、香港に近いという地の利を活かして香港資本などの工場が建つ一方、マッサージなどの接客業が隆盛を誇ったが、2月に大規模な摘発があり、工場の周辺国への移転と相まって経済に大打撃が及んだらしい。常平站前から実際に通りを歩いてみて、隆盛を誇った状況、経済に大打撃が及んだ状況の双方とも垣間見ることはできなかった。普通の地方都市という印象だ。目ぼしい手がかりもなく歩き回ったのがよくなかったかもしれない。

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福田区福華村小区

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会展中心温馨之家

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会展中心温馨之家

常平站から深川站へは、CRH(動車組)の2等座に乗って僅か30分程度であった。しかし、この旅でも宿泊予約サイトの不正確な地図に悩まされることになった。深川站から地鉄に乗って宿泊施設の最寄站に向かったが、地図上に印された場所には周囲数キロメートルにも及ぶ巨大な会議場が建っている。会議場の一角が宿泊施設に充てられているのではないか、あるいは会議場の内部を通り抜けることができないかと辺りを調べてみたが、成果はなかった。会議場の周囲を半周した辺りで、宿泊施設から電話があった。この場合のロウミング・サーヴィスの料金は着信者が支払わなければならないため、迷惑なことだ。この時点ではまだ危機意識が働いていなかったため、すぐに到着する予定だと説明して電話を切った。そして、宿泊施設が面しているとされる大通り沿いの店で宿泊施設の場所を尋ねてみたが、答えてくれる人はいなかった。最後に、警察官に尋ねることにした。そして、地元の携帯電話を使って宿泊施設に電話をかけてもらった。その結果、警察官はタクシーに乗って宿泊施設に向かうよう勧め、運転手に行き先を伝えてくれた。タクシーの運転手は、地鉄1站分ぐらい走った後、降りるように告げた。どうすればよいか分からないまま近くにあるホテルに入り、予約確認書を見せて相談しているうちに、宿泊施設のスタッフが駆け付けてきた。宿泊予約サイトに記された宿泊施設の地図上の位置が不正確であっただけでなく、住所も実際と異なるものであったということになる。連れていかれた宿泊施設はアパートメントの一角を短期滞在者用に設えたものであり、案内表示は全くなかった。実際の住所はインターネット上に公開することのできないものなのではないかと勘繰ってしまう。

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山頂広場

翌日は、市街をできるだけ歩き回りたいと考えていた。そして、蓮花山公園に登ったり、香港との境界にある福田口岸を訪ねたりした。ただ、目にすることができたのは、高層ビルディングが林立する近代都市の顔だけであった。ドラマ「劇的紀行 深夜特急」では、当地にも貧しい地域があるように描かれていた。確かに、中国各地から多くの工場労働者が集まってきているのだから、市内を隈なく歩けば町の様々な顔を見ることができるのかもしれない。これからは市内見物にも工夫を凝らさなければならないようだ。
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山頂広場から

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東門市場

2泊3日の滞在の割には深川らしい生活の息吹を感じることができず残念に思っていたが、老街(ラオジエ)站周辺に東門市場という歩行街があことを知り、訪ねることにした。すると、レストランや衣料品店など大型の商業施設が立ち並び、北京の王府井小吃街を彷彿とさせるような串焼きなどを売る屋台も目白押しであった。華やいだ雰囲気であった。

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香港

深川

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香港2

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概要

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福田口岸

■香港に戻るための出入境ゲイトとしては、深川站に近い羅湖口岸がメイン・ゲイトだが、福田口岸を選ぶことにした。福田口岸に立って感じることは、出入境ゲイト周辺とは思われないぐらい高層ビルディングが建っているということだ。のどかな田園風景がこのように様変わりするということは、奇跡と呼んでよいかもしれない。一方、香港側は26年前に苦労して訪ねた落馬洲だ。巨大な站が建設されて紅勘站と結ばれたが、それ以外に目ぼしい変化は感じられない。また、出入境管理のため、深川から入境した場所にある站舎を一旦出るとMTRに乗ることができなくなるという規則があり、外に出ることができないことは残念であった。
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福田口岸から

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香港仔

ゲストハウスにチェックインし、香港芸術館に立ち寄った後、香港発祥の地とされ、香港島南岸にある香港仔(英語名アバディーン)を訪ねることにした。中環にある交易広場巴士総站からバスに乗って向かう。水上生活者は激減しているということなのでそれほど期待していなかったが、街路では九竜などとは異なる昔ながらの生活の息吹が感じられた。

出国日は、朝から同じく香港島南岸の赤柱(英語名スタンレイ)を訪ねたが、残念ながらマーケットの開店前であった。浅水湾(英語名レパルス・ベイ)に立ち寄った後、赤鼡角空港に向かった。

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香港

深川

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パール・ゲストハウス

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パール・ゲストハウス

■現地での1日平均の旅行費用は約5,400円であった。旅行費用のうち宿泊料金の最高は香港入国時の約3,800円(260香港ドル)で、最低は深川の約2,300円(120元)であった。

香港のゲストハウスでは、入国時、帰国時とも、宿泊料金をキャッシュで支払おうとしたが、クレディット・カードから引き落とすため必要ないと言われた。入国時は重ねてキャッシュで支払いたい旨を伝えると受け取ってくれたが、帰国時は頑として受け付けてくれなかった。帰国までの出費計画を立ててキャッシュの持ち合わせを調整しているのだから、宿泊料金の支払方法は予約時に明確にしておいてもらいたいものだ。

中国広東省と香港で、観光地としてはあまり有名ではない町や地域を訪ねることができた。このように変化のある旅をすることも興味深いことだと思う。

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香港

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前訪問地発 当訪問地着 訪問地
出発 日本 福岡
3日17:40 空路 20:20 香港 香港
4日10:50 鉄路 12:10 中国 常平
15:35 鉄路 16:10 深川
6日08:15 徒歩 08:30 香港 香港
7日12:55 空路 17:00 日本 福岡
徒歩 :徒歩、 鉄路 :鉄路、 空路 :空路)

訪問地 宿泊先 単価
香港 香港 Pearl Guest House HK.$ 260 1
中国 深川 会展中心温馨之家 CN.\ 120 2
香港 香港 Pearl Guest House HK.$ 259 1

国名 通貨 為替 生活 食料 交通 教養 娯楽
香港 HK.$ 14.5円 0 336.70
内訳
422.40
内訳
0 0
中国 CN.\ 19.0円 0 128
内訳
73.50
内訳
0 0
通貨計 JP.\ 1.00円 0 7,039 7,176 0 0

国名 住居 土産 支出計 円換算 日平均
香港 519
内訳
0 1,278.10 18,504 3.1 5,969
中国 240
内訳
0 441.50 8,384 1.9 4,413
通貨計 11,660 0 25,875 5.0 5,378

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香港

深川

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香港2

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春 夏 秋 冬
夏 秋 冬 春
秋 冬 春 夏
冬 春 夏 秋
春 夏 秋 冬
夏 秋 冬 春
秋 冬 春 夏
冬 春 夏 秋

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