富士山登山中に救助要請後自力下山したのに連絡せず帰宅
5月20日、山梨県側の富士山登山中の20歳代男性が警察署に救助要請を行った。救助隊員は二次災害の危険のある中、捜索を行ったが、男性は自力で下山し、その後も帰宅するまで警察署に下山したことを連絡しなかったという。
この報道に接して、日本人のモラルもここまで落ちたかと感じた。
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その後の報道
この問題は報道などでも取り上げられていたが、男性の行動に対する批判は、限定的なものであったように思う。もっと怒って然るべきなのにと感じた。
日本の制度は性善説に基づいて構築されていることが多い。そして、たとえば緊急ではないのに救急車の出動を要請するなど、モラルに違反することが頻繁に起こるようになって、迅速に対応策を打ち出すことができないという状況に陥っているように思う。
この問題に対して、アルピニストの野口健さんは激怒し、「ペナルティは必要!!!」と主張するとともに、名前の公開を求めたという。さらに進んで、未必の故意による殺人未遂容疑で捜査するぐらいの心構えがないと、安易に救助要請を行う無神経な登山者が後を絶たないようになっているのではないかと危惧している。
(2019年5月26日執筆、2024年8月21日掲載)
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