■2006年12月、42回目の海外渡航で七度韓国に出かけた。帰国後の帰省など国内移動の4日間を除いて8日間の旅程だ。韓国を旅行先に選んだのは、航空券の料金がピークになる年末年始でも料金が変わらないフェリーを利用することができるためだ。
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■往路は、下関港から関釜フェリーのはまゆうの2等室を利用することにしており、東京から広島まで高速バスを予約していた。広島から下関までは山口県内の町に立ち寄りながら半日をかけてゆっくりと移動しようと考えていたが、深夜に通過した岐阜県で大雪に見舞われて立ち往生したようで、広島到着が3時間の遅延となってしまった。もはや山口県内の町に立ち寄る余裕はなくなり、またバスの行き先は福岡・博多であったため、追加料金を支払ってそのまま北九州・小倉まで乗ることにした。山口県でも雪による交通渋滞に巻き込まれ、到着は4時間の遅延であった。
■小倉駅から下関駅に戻って下関港から釜山港に向かう道程は、初回の旅と全く同じだ。はまゆうは、年末にも関わらず満室ではなかった。コリアンが多かったが、日本人の家族連れも目立った。釜山港に入港すると、地下鉄に乗って総合バス・ターミナルに向かい、麗水に向かうバスに乗った。
■この旅の目的は、閑麗(ハルリョ)海上国立公園に含まれる全羅南道の麗水から慶尚南道の統営までの風光明媚な海岸線を堪能することだ。まだ訪ねたことのない観光地の中で見逃すことのできない地域だということもあったが、日本よりも寒さが厳しい国の中で、できるだけ暖かい地域を旅行したいという事情もあった。ほかに全羅南道では順天を、慶尚南道では晋州を訪ねることができた。
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