■2008年12月、45回目の海外旅行で八度韓国に出かけた。国内移動の2日間を含めて11日間の旅程だ。年末年始を利用して香港などを訪ねることも考えたが、年内に帰国するフライトしか見当たらず、またもフェリーを利用した韓国旅行となった。
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大阪港国際フェリーターミナル
パンスター・ハニー
パンスター・ハニー
パンスター・ハニー
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■日本との往復は、基本的に前回の旅の逆ルートを辿ることになった。往路は大阪港からパンスター・ハニーを利用し、帰路は下関港まで釜関フェリー(関釜フェリーとの共同運航会社)の星希(ゾンヒ)の2等室を利用することにしたのだ。
■国内移動のためには、JR(JRグループ)の普通列車などに1日乗り放題となり長距離移動する場合は非常に割安になる青春18きっぷを利用することにした。しかし、夜行快速列車で人気のムーンライトながらは、発売開始前に手配を依頼したにも関わらず、座席を確保することができなかった。そこで、小田急電鉄とJRを利用し、小田原を経由して出発当夜のうちに沼津まで向かっておき、インターネット・カフェで夜を明かすことにした。沼津からであれば、翌早朝からJRの普通列車などを乗り継ぐことにより、青春18きっぷ利用者は特別急行券を買い足しても乗ることができない新幹線を利用しなくても、パンスター・ハニーのチェックイン・タイムに間に合うよう大阪に到着することができるのだ。これがムーンライトながらを利用した場合に次ぐ割安な移動方法であった。途中、豊橋、名古屋、彦根で途中降車し、駅前などを見物した。彦根城の見物は雪の中で行った。
■大阪港国際フェリーターミナルに到着すると、既にチェックインの手続きが始まっていた。折からの円高ウォン安のため、費用の嵩む日本を訪ねるコリアンが激減し、パンスターは減便になっていた。当日の便も、出港港湾が大阪港から神戸港、大阪港と二転した後、ようやく運行が決まったものであった。為替レイトの変動は日本人にとっては韓国を訪ねる費用を減じるものであり、韓国旅行を楽しむ日本人は増えていたが、知名度の高くない韓国籍の船で韓国を訪ねようという日本人は少ないのであろうか。乗客はそれほど多くなかった。
■前回の旅の目的が南部の沿岸部を訪ねることにあったとすると、この旅の目的は同じく南部の内陸部を訪ねることにあった。そして、慶尚北道の安東、特別市の大邱、慶尚南道の密陽など、それぞれ特徴ある町の情緒を堪能しようと考えていた。
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