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台湾C

出発

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台中

台南
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台北

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概要

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台中車站

■台中は、初めての旅では素通りしてしまった町だ。台湾中部を代表する町であり、ゆっくりと訪ねたいと考えたのだ。

高速道路を出て台中中心部に向かっている途中、台中港路二段、同一段と、走行中の道路がよく分かった。台中車站付近で巴士を降りると、道に迷いながら車站前でホテルを探した。そして、いかにもバックパッカー御用達という名前のホテルにチェックインした。

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中正路

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精明一街

翌日は、市内見物をした後、午後になって巴士に乗って台南に向かうことにした。市内では、中正路、台中港路一段、同二段、健行路、双十路二段、同一段と歩き、途中、精明一街(ジンミンイージエ)、宝覚寺(バオジュエスィ)、孔子廟、台中公園(タイヂョン・ゴンユエン)に立ち寄った。

当地は、夏来にけらしという暑さであった。東南アジアを訪ねたかのようだ。ロング・パンツの出で立ちは失敗であったかもしれない。郊外に出ると、店ごとに整備された軒先を歩くことになり、段差があって歩きづらい。交差点には横断歩道が少なくなり、道路を横断するために地下道を通ることを強いられるようになる。地下道は複雑な構造になっていて、道に迷うこともあった。また、歩行者用信号がなく、車両用信号は見えないため、車両の発進に合わせて歩を進める必要のある交差点もあった。歩行者に対する安全軽視も甚だしい。

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台中車站前

炎天下を歩くと、汗が吹き出てくる。シャワーを浴びてから台南行巴士に乗るために客運站(バス・ターミナル)に向かった。台南行巴士では、ディスプレイに表示する情報を個別に操作することができ、飛行機に乗っているような感覚を味わった。

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台南車站

■台南(タイナン)は、台湾発祥の古都だ。台南車站西側の公園路で台中からの巴士を降ろされ、最初は戸惑ったが、車站に向かって歩くと車站前のビルディングの一角に経済的なホテルが見つかった。有名な観光地のためか、ほかに手頃な価格のホテルを見つけることは難しそうであった。チェックインを済ませると、市内見物に出かけた。当地の観光名所のうち、安平(アンピン)は到着日に、台南車站西側の旧城内は出立日に訪ねることにした。

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安平古堡

安平へは、巴士に乗って向かう。巴士を待っている時、年配の日本人男性に声をかけられた。悠々自適のようで、台湾に半年間滞在し、日本語を話す友人を訪ねているという。訪ねた町の中では花蓮がよかったとのことであった。

安平の中心は、17世紀にネーデルラント人によって築かれた安平古堡(アンピン・グーバオ、当時の名称はゼーランディア城)だ。ネーデルラント、明、清の攻防が行われた古い歴史を感じさせる雰囲気と港町の風情にしばらく身を委ねた。
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安平古堡から

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赤坎楼

翌日は、祀典部廟(スィーディエンウーミャオ)、大天后宮(ダーティエンホウゴン)、天壇(ティエンダン)、国立台湾文学館(グオリー・タイワン・ウェンシュエグアン)、孔子廟、大南門(ダーナンメン)、五妃廟(ウーフェイミャオ)、法華寺、延平郡王祠(イェンピンジュン・ワンツィー)、呉園(ウーユエン)、赤坎楼(チーカンロウ)を訪ねた。台南車站西側の旧城内を縦横に歩き回ったことになる。鄭成功がネーデルラント軍を駆逐して政治の中心とした赤坎楼を始めとして歴史のある建物が目白押しだ。

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高雄行巴士

当地でも、出立前にシャワーを浴びた。高雄行巴士は小型巴士(ミニ・バス)であった。

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高雄願景館

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高雄車站

■高雄(ガオション)は、主要港の高雄港を擁し、台北と並ぶ大都市となっている。

当地でも、高雄車站に向かっている途中、中正二路、民族二路、八徳一路、林森一路、建国二路と、走行中の道路を確認することができた。ただし、巴士を降りて最初に目にしたのは旧高雄車站の高雄願景館(ガオション・ユエンジングアン)であり、「高雄車站」という看板が掲げられているため、大都市に似合わない随分古風な車站だと思いながらホテル探しを始めた。高雄車站南側で目指すホテルが簡単に見つかったが、持参したガイドブックに掲載されていた値引きが履行されなかったことは残念であった。高雄港のある西子湾は到着日に、高雄車站南側の中心部は翌日に訪ねることにした。

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打狗英国領事館官邸から

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漁人碼頭

MRT(捷運、ジエユィン、地下鉄)の西子湾站を降りるとすぐに港町の風情が感じられる。日本植民地時代は浜線と呼ばれ、中心地であった場所だ。最初に向かったのは打狗英国領事館官邸(ダーゴウ・イングオリンシーグアングアンディー)で、レンガ造りの建物も見所だが、日の入りを眺めようと多くの人が集まってきていた。なお、「打狗」は高雄を指すらしい。夕日を眺めた後、高雄港、漁人碼頭、臨港線跡に立ち寄った。

浜線の名称は、西子湾站の別称である哈瑪星(ハーマアシン)に残されている。地元の人にとって日本植民地時代はどのような時代であったのかと当時に思いを馳せながら当地を後にした。
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打狗英国領事館官邸から

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六合国際観光夜市

宵になって、六合国際観光夜市(リュウホー・グオジーグアングアンイエシー)に出かけた。多くの屋台が並んで賑わっていた。

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東帝士85大楼遠景

翌日は、東帝士85大楼(ドンディーシーバーウーダーロウ)、新堀江(シンジュエジャン)、愛河(アイハォー)、歴史博物館(ガオションシー・リーリーシー・ボーウーグアン)を訪ねた後、懇丁に向かった。

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鵝鑾鼻

懇丁(ケンディン)の鵝鑾鼻(ヲールアンビー)では、台湾最南部のエメラルド色の海を眺めることができた。ただ、ガイドブックに掲載されていた燈台に上ることはできず、フィリピンとの間にあるバシー海峡を望んだという感覚を持つことはできなかった。恒春(ホェンチュン)からは、地下から漏れ出す天然ガスが燃えているという出火特別景観区を訪ねた。

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台北行巴士

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台北行巴士

高雄に戻ると、インターネット・カフェなどで時間調整をして深夜に台北行巴士に乗ることにした。両替を行う機会のないまま週末を迎えることになってしまい、手持ちの台湾元が不如意になっていたため、宿泊費と交通費をともに節約することが目的であった。巴士は台南郊外の新営で乗り換えなければならなかったが、何と2列独立スィートというそれまでどこでも味わったことのない豪華なものであった。また、乗換後はキーボード付きでインターネットへの接続環境が整備されていた。

なお、パーソナル・コンピューターなどにはグロウバルIMEはインストールされていなかったが、日本語のウェブサイトを閲覧することはできた。そして、検索エンジンの検索ボックスにローマ字を入力すると検索結果が漢字かな交じりで表示されるため、ネット・サーフィングをするためには特に問題はなかった。

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台北転運站

■台北へは、早朝到着した。肌寒く感じられた。雨上がりであったことも影響しているのであろうが、南部では考えられないことだ。ホテル探しは後回しにして、桃園にある小人国主題楽園を再訪することにした。小人国は翌日の帰国日に訪ねることも選択肢にあったが、帰国便に乗り遅れそうになった初回の台湾旅行の経験を思い出して当日に訪ねることにしたのだ。

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小人国主題楽園(竜門石窟)

小人国の情報は、持参したガイドブックには掲載されないようになっていた。そのため、高雄のインターネット・カフェで情報を収集し、中歴車站から巴士に乗って向かうのが適当だという結論に達していた。中歴車站に到着しても小人国に向かう巴士を見つけることはできなかったが、観光案内所で客運站を案内してもらうことができた。

小人国は、台湾、中国、世界の建造物を25分の1に縮小して展示している。まだ訪ねたことのないものはいつか訪ねたいと考えながら、前回は両親と巡った園内を一人で巡った。高速鉄道など新たな展示も目に付いた。

写真
あかり

台北に戻って宿泊先の確保に取り掛かったが、案の定、苦労することになった。経済的なホテルは少ない上に台北車站周辺に点在しており、路地に面しているため探すことが難しいのだ。週末であったことやドミトリを敬遠したことも影響した。結局、台北車站周辺を北へ南へと移動した後、日本人が経営するゲストハウスで二段ベッドのある二人部屋のドミトリを貸切で利用することができた。追加料金が必要だと言われていたが、徴収されなかったようだ。

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士林観光夜市

宵になって、士林観光夜市(シーリン・グアングアンイエシー)に出かけた。台北最大の夜市とのことで、店舗網も人出の規模も格別であった。

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総統府

帰国日は、出立までの時間を利用して市内見物をすることにした。行天宮(シンティエンゴン)、迪化街(ディーホアジエ)、北門(ベイメン)、総統府(ゾントンフー)、二二八和平公園(ヲールヲールバーハォーピン・ゴンユエン)を訪ねることができた。

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台北転運西站

台湾桃園空港へは、台北転運西站A棟から機場巴士に乗り、余裕を持って帰国便のチェックインを行うことができた。

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■現地での1日平均の旅行費用は約3,400円であった。旅行費用のうち宿泊料金の最高は台北の約2,000円(700台湾元)で、最低は台中などの約1,500円(500台湾元)であった。

この旅でも、台湾人の親切な応対に感銘を受けることが多かった。高雄では、MRTの乗り換えに少し手間取っていると、站員が流暢な英語で手伝ってくれた。また、恒春では、客運站のスタッフに出火特別景観区に向かう巴士について尋ねると、乗車するべき巴士を教えてくれただけでなく、運転手に降車場所を伝えてくれた。高雄では、年配の女性に話しかけられ、「我是日本人。」と書くと、喜ばれるということもあった。

日本のテレヴィジョン放送も、韓国のように日本人を始めとして日本語を理解する人のみを対象とするのではなく、字幕付きで一般国民に視聴してもらおうとしていた。日本の文化に親しもうとする嗜好の表れであろう。

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前訪問地発 当訪問地着 訪問地
出発 日本 東京
3日14:15 空路 16:45 台湾 台北
17:20 道路 19:30 台中
4日12:10 道路 14:45 台南
5日12:00 道路 13:10 高雄
7日00:20 道路 05:05 台北
8日14:50 空路 19:10 日本 東京
道路 :道路、 空路 :空路)

訪問地 宿泊先 単価
台湾 台中 南北背包客旅店 TW.$ 500 1
台南 高玉商務飯店 TW.$ 680 1
高雄 新源旅館 TW.$ 500 1
台北 あかり TW.$ 700 1

国名 通貨 為替 生活 食料 交通 教養 娯楽
台湾 TW.$ 2.91円 90
内訳
1,415
内訳
2,480
内訳
0 715
内訳
通貨計 JP.\ 1.00円 262 4,114 7,210 0 2,079

国名 住居 土産 支出計 円換算 日平均
台湾 2,380
内訳
0 7,080 20,583 6 3,431
通貨計 6,919 0 20,583 6 3,431

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春 夏 秋 冬
夏 秋 冬 春
秋 冬 春 夏
冬 春 夏 秋
春 夏 秋 冬
夏 秋 冬 春
秋 冬 春 夏
冬 春 夏 秋

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