■2014年8月、3年連続して3回訪問することとなる中国に向けて旅立った。65回目の海外渡航で、結果的に8日間の旅程になった。成都をゲイトウェイとして、峨眉山や楽山など四川省の町を巡りたいと考えていた。陝西省の漢中や特別市の重慶にも関心があった。往路は上海で、帰路は武漢と上海でトランスファーを行う中国東方航空のフライトを予約しておいた。
■日本語のガイドブックもようやく電子書籍化されるようになってきたため、スマートフォンにダウンロウドし、ロウンリ・プラネットともども持ち歩くことにした。電子書籍化が遅れただけでなく、ラインアップが揃うまでに時間を要するようで、もどかしい。
■台風の進路が気にかかっていたが、九州地方南部から四国地方沖に逸れていくようであったので、おそらく支障はないであろうと楽観していた。実際、雨は降っておらず、風も強くなかった。しかし、福岡空港に到着してフライト・ボードを見ると、やんぬるかな、欠航となっていた。上海からのフライトが台風を警戒して欠航したため、機材繰りの都合が付かなくなったのだ。当日の欠航はほかに2フライト程度しかなかったようだが、割安な料金提示の多い航空会社に起こりがちな問題として諦めるしかなさそうであった。ただ、それならば比較的早い段階で福岡発のフライトが欠航になることは分かっていたのではないかと、欠航の連絡がなかったことに不満を感じた。チェックイン・カウンターを訪ねると、翌日の上海までのフライトを確保しているから出直してきてほしいと言われた。そして、上海から成都までのフライトの確保状況を事前に知らせることはできず、あくまで空港で説明するという。しかし、成都までのフライトを確保することができない場合は旅の中止を検討する必要があり、その場合はまたも無駄足を踏ませることになるのではないかと問題を指摘した。すると、1時間程度待たされたものの、成都に向かう同日のフライトを確保してくれた。中国東方航空と提携しているのか、日本航空のスタッフが中国東方航空のスタッフに方針を確認しながら対応してくれたが、申し訳なさそうにしていた。何らかの問題が起こった時に日中間のサーヴィスの違いが顕著になってくるのかなと感じた。予約済みの上海のホテルは手数料なしでキャンセルすることができた。
|
中国東方航空
|
■翌日、福岡空港に出直してみると、チェックイン・カウンターには長蛇の列ができていた。臨時便が出航するのかどうかを含めてフライト情報が錯綜していたように思う。上海からの飛行機はまだ到着していないようであった。出発時刻の1時間前になっても、状況を尋ねた乗客に遅延であることを個別に説明するだけで、フライト・ボードへの表示や館内放送による案内はなされなかった。搭乗待合室では十数名の乗客が呼び出されていたが、上海からの乗換便の変更についての説明であったのではないかと思う。結局、前日の説明よりも2時間遅れて出発した。
機内から
|
■当初の予定では国内線は上海虹橋空港を利用することになっていたが、上海浦東空港に変更になり、大都市を東西に大移動する必要はなくなった。しかし、上海浦東空港では乗換客に対する案内が不十分であったように思う。国内線のチェックインは福岡で済ませていたが、一旦出口に向かうということが念頭にないと、辿り着かないところであった。搭乗したのは共同運航する上海航空の飛行機であった。
|
|