■今回の渡航の特徴は、外出に際して必ず送迎車に乗っていたため、市街を歩く機会が全くなかったことだ。自動車に乗って大通りを走ったりホテルの高層階から階下を眺めたりしているだけだと非常に近代的な都市のように思われても、貧しい生活を送っている人は多いという。本来であれば町の様子を理解するために市街を歩きたかったが、そのような自由はなかった。ホテルがKLCCの一角にあり、そこでほとんどの用事が足りたことも市街を歩く機会がなくなる要因となった。
■以前、日本でマレイシア人と会った時、マレイシアではジョホールバルのみ訪ねたことがあると話し、それだけではマレイシアを訪ねたことにならないと切り返されたことがあるが、今回の渡航を終えた現在も、マレイシアを訪ねたことがあると胸を張って言うことはできないであろう。タイとシンガポールという特徴のある国に挟まれて日本に強烈な印象を与えることに成功していないが、経済の面からも観光の面からも発展の可能性を秘めたこの国の動向に注目していきたいと考えている。
■現地での1日平均の滞在費用は約9,900円であった。滞在費用のうち宿泊料金は1日当たり約11,000円(340リンギット)であった。(1日平均の滞在費用を上回っているのは滞在費用の大半を占めていることと滞在日数・宿泊日数の相違による。)
■渡航中、日本などとの連絡が必要になることが多かったが、海外用携帯電話というものが大いに役立った。サイズは通常の携帯電話よりも一回り大きい。いずれは通常の携帯電話を海外で使うことができるようになるのであろうが、それまでの間は商用者などに重宝されそうだ。
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