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マレイシア

出発

クアラルンプール

抜粋
回顧

概要

■クアラルンプール(吉隆坡、KL)空港(KLIA)に到着すると、降機するために先を急いだ。先に降機している同行者に追い付かなければならないためだ。空港では機側または蛇腹で出迎えを受けることになっていたようだ。機側とは飛行機の側、蛇腹とは機内とロビーを連絡するボーディング・ブリッジを意味する。しかし、致命的なことに、それらの意味を理解しておらず、機側では同行者や送迎者に気付かずにイミグレイションに向かってしまった。そして、バッゲイジ・クレイムに到着し、しばらくしても同行者や送迎者が現れないため、待ち合わせに失敗したことを理解した。しかし、機側に戻るわけにもいかず、誰かが託送荷物を受け取るために現れるのを待つしかなかった。結局、同行者を20分程度待たせる結果になってしまった。バジェット旅行に慣れ親しんでいたことが招いた失敗だと言うことができるかもしれない。

空港は1998年に開港した近代的なもので、市内までは高速道路を利用しても1時間程度を要する。市内と空港の間は重点的な開発地域になっているようで、空港が市内から離れた場所に建設されたことも総合的な開発の一環らしい。既に暗くなっており、市内に近づいてくると、世界最高層ビルディングのペトロナス・トゥイン・タワーを始めとする高層ビルディングが放つきらびやかな光が歓迎してくれた。首都は予想していたよりもはるかに近代的な都市であった。送迎車はKLCC(クアラルンプール・シティ・センター)という複合施設の一角にあるマンダリン・オリエンタルというホテルの車寄せに滑り込んだ。

サブスタンス(内実に関する調整業務)だけでなく、必要経費の管理などロジスティクス(後方支援業務)も同時にこなさざるを得ず、ホテルとスリアKLCCというショッピング・モールの間を行ったり来たりした。3日目以降、毎日雨に降られた。4日目にシャーアラムを訪ねた。

マレイシアは日本に経済政策の模範を求めるルック・イースト政策を推進してきているが、経済の低迷が長く続いている立場では面映い。当地に滞在している関係者は、マレイシアが採用しているマレイ人優遇政策の功罪や、日本の英語教育、特に英会話教育が貧困であるため日本人の語学力は世界の標準に達しておらず、日本に大きな損失をもたらしている問題などについて力説していた。

出国日は、クアラルンプール空港に向かった。成田空港ではやはり機側で出迎えを受けることになっていた。今度は失敗するわけにはいかない。フライトは、融通の利きづらい外国資本のマレイシア航空であったが、予め前方に移動させてもらうことができるよう、フライト・アテンダントに相談した。

出発

クアラルンプール

抜粋
回顧

概要

■今回の渡航の特徴は、外出に際して必ず送迎車に乗っていたため、市街を歩く機会が全くなかったことだ。自動車に乗って大通りを走ったりホテルの高層階から階下を眺めたりしているだけだと非常に近代的な都市のように思われても、貧しい生活を送っている人は多いという。本来であれば町の様子を理解するために市街を歩きたかったが、そのような自由はなかった。ホテルがKLCCの一角にあり、そこでほとんどの用事が足りたことも市街を歩く機会がなくなる要因となった。

以前、日本でマレイシア人と会った時、マレイシアではジョホールバルのみ訪ねたことがあると話し、それだけではマレイシアを訪ねたことにならないと切り返されたことがあるが、今回の渡航を終えた現在も、マレイシアを訪ねたことがあると胸を張って言うことはできないであろう。タイとシンガポールという特徴のある国に挟まれて日本に強烈な印象を与えることに成功していないが、経済の面からも観光の面からも発展の可能性を秘めたこの国の動向に注目していきたいと考えている。

現地での1日平均の滞在費用は約9,900円であった。滞在費用のうち宿泊料金は1日当たり約11,000円(340リンギット)であった。(1日平均の滞在費用を上回っているのは滞在費用の大半を占めていることと滞在日数・宿泊日数の相違による。)

渡航中、日本などとの連絡が必要になることが多かったが、海外用携帯電話というものが大いに役立った。サイズは通常の携帯電話よりも一回り大きい。いずれは通常の携帯電話を海外で使うことができるようになるのであろうが、それまでの間は商用者などに重宝されそうだ。

出発

クアラルンプール

抜粋
回顧

概要

前訪問地発 当訪問地着 訪問地
出発 日本 東京
8日13:00 空路 19:00 マレイシア クアラルンプール
12日09:00 空路 17:00 日本 東京
空路 :空路)

訪問地 宿泊先 単価
マレイシア クアラルンプール Mandarin Oriental MY.R 340 4

国名 通貨 為替 生活 食料 交通 教養 娯楽
マレイシア MY.R 33.1円 0 121
内訳
17
内訳
0 0
通貨計 JP.\ 1.00円 0 4,000 562 0 0

国名 住居 土産 支出計 円換算 日平均
マレイシア 1,360
内訳
0 1,498 49,515 5 9,903
通貨計 44,953 0 49,515 5 9,903

出発

クアラルンプール

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回顧

概要

春 夏 秋 冬
夏 秋 冬 春
秋 冬 春 夏
冬 春 夏 秋
春 夏 秋 冬
夏 秋 冬 春
秋 冬 春 夏
冬 春 夏 秋

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