 国賓大飯店
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■台北の中正空港に到着すると、現地の関係者の出迎えを受けた。そして、送迎車に乗って国賓大飯店(アンバサダー・ホテル)に向かった。台北車站のやや北側にあり、前回の旅で出国時に泊まった六福客桟に近いようだ。
 忠烈祠
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■案内してもらった国立故宮博物院では、一時にすべての遺物を公開するのではなく、順次公開する遺物を取り替えているという。また、公開されていた建物も前回の旅の際と異なっていたためか、再訪したという感覚は全くなかった。
■忠烈祠では、衛兵交代をゆっくりと見物した。衛兵が銃を投げ合い、それを小気味よく受け取る様が印象的であった。
 台北101
 台北101から
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■クアラルンプールのペトロナス・トゥイン・タワーから世界最高層ビルディングの地位を引き継いだのが台北101(タイペイ・イーリンイー、旧台北国際金融大楼)だ。特徴のある外観は、塔をイメイジしたものだという。ペトロナス・トゥイン・タワーと同じく低層部分はションピング・モールとなっている。市の東側に位置するが、周辺を含め発展が著しい地域のようだ。
■高速エレヴェイターに乗って屋内展望台のある89階に上り、周囲を見回した後、さらに階段を昇って屋外展望台のある91階に向かった。眼下に見える建物などの名前が分からないことが残念であったが、基隆河は確認することができた。
■世界最高層ビルディングの地位は、近く上海に完成するビルディングに取って代わられる可能性があるようだ。この栄冠は、一昔前まではもっぱら米国の手に握られていたが、最近は東アジアや東南アジアを舞台に競争が繰り広げられるようになってきた。これは、今世紀の世界の経済発展に対してこの地域が担うべき役割を象徴していると言うことができるのではないだろうか。
■滞在中、紹興酒をたしなむ機会があった。当地を含め中国文化圏の国では、乾杯の習慣に戸惑うことがあるようだ。親交を深めようと指名とともに「乾杯(カンペイ)」という声が頻繁にかかる。これは、文字通り杯を空けて下さいという意味だが、飲みすぎないよう注意する必要がある。杯を空けることができない場合は、「随意(スイイ、自由にさせて下さいの意)」と返答するそうだ。ただ、「随意」という返答で納得してもらうことができるかどうかは分からない。杯に甘梅干を大目に入れて底上げしている人もいた。
 市街
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■出国日は、出立までの時間を利用して、淡水(ダンシュエイ)を案内してもらうことになっていた。ただし、それまで市街を歩く機会が全くなかったため、出発を遅らせてもらい、朝にジョギングをして台北車站や前回の旅で入国時に泊まった凱撒大飯店(希爾頓大飯店が改変)との間を往復した。
■市街では、特に日本人客を意識しているわけではない商店が日本語の看板を掲げていることもあり、気持ちよくジョギングをすることができた。
 漁人碼頭
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■淡水では、スペインからネーデルラントへと所有者が変わり、さらに連合王国領事館として利用されて台湾の歴史を見守ってきた紅毛城(ホンマウチォン)や観光漁港として賑わう漁人碼頭(ユィーレンマァトウ)を訪ねた。漁人碼頭では、階下の魚市場で買った海の幸を階上で調理してもらうようになっており、鮮魚や蟹を堪能することができた。
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