■2007年3月、44回目の海外渡航でヨーロッパに出かけた。11日間の旅程だ。当初は同行者がいる予定であったが、最終的に一人で出発することになった。
■訪問の対象は、中央ヨーロッパ諸国として経済発展が著しいポーランド(ポルスカ)とハンガリ(マジャル)であった。具体的な訪問先は、名鑑と睨めっこしながら決めていくことにした。最初は拠点都市まで飛行機を利用し、そこからレンタカーを運転して訪問先に向かうという計画を立てていた。しかし、何回も飛行機に乗ったりレンタカーの借出・返却を行ったりすることは煩瑣だ。問題になるのは国土が広大なポーランドであり、地域を決めて訪ねる必要があると考えた。一方、ハンガリの国土は程よい大きさであるため、訪問先が多少散らばっても問題ないように思われた。そこで名鑑を見直してみると、ポーランドは首都ワルシャワ周辺ではなく南部に訪問対象が集中していることが分かり、カトヴィツェなどの南部を中心に訪ねることにした。ここに至って、ポーランド南部とハンガリだけであれば、飛行機を利用せずにレンタカーを運転して移動することができるのではないかと考え直した。そして、この時点でポーランド、ハンガリの順にアポイントメントが入り始めており、帰国間近の大移動は避けたかったため、ハンガリの首都ブダペストでレンタカーを借り出し、長駆ポーランド南部まで北上した後、訪問先に立ち寄りながらブダペストに戻ってくることにした。片道300km程度ではないかと計算していたが、今にして思えばかなり無謀な計画であった。
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 ルフトハンザ・ドイツ航空
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■ほかにスペインのビルバオを訪ねる予定があったため、フランクフルト・マイン空港をハブとしており効率よく移動することのできるルフトハンザ・ドイツ航空のフライトを予約した。また、費用の低廉化のため、格安旅行代理店を利用することになった。さらに、宿泊先も、訪問先に手配してもらったスペインを除いて、ウェブサイトの仲介業者に手配を依頼した上で、成田空港を出発した。
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