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ネパールD

出発

香港

カトマンドゥ

ダンクタ

ナラヤンガート
抜粋

バンコク

回顧

概要

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青衣站付近

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青衣站付近

■香港の赤鼡角(チェクラップコク)空港(香港空港)では、乗換時間は3時間程度しかなかったが、市内へのアクセスはよさそうなので、市内に入ってみることにした。中心部に近いため離着陸上の問題や騒音問題を抱えていた啓徳空港から移転していたが、エアポート・エクスプレスが空港と市内を20分程度で結んでいるのだ。料金は80香港ドル(1香港ドルは約16.5円)を要したが、車内では現在位置を確認することができるなど、設備が整っていた。成田エクスプレスを連想させる贅沢な乗り物であった。

途中、青衣(チンイー)站の辺りまで来ると、高層住宅が縦横無尽に広がっている。初回の中国旅行の際に新界を訪ねた時も高層住宅が林立していることに感銘を受けたが、それをはるかに凌駕する広がりだ。香港の発展はどこまで進むのであろうと空恐ろしくなった。

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九竜站

九竜站の改札口を出ると一旦通りに出てみたが、出発時刻が迫っていたため、すぐに空港に引き返した。九竜をゆっくりと散策することができないことは残念であった。

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香港

カトマンドゥ

ダンクタ

ナラヤンガート
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バンコク

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市街遠景

■カトマンドゥのトリブヴァン空港に到着すると、出迎えを受けて、パタンにあるホテル・ヒマラヤに向かった。そして、3日目から3日間は東部ダンクタを、6日目から4日間は中央部ナラヤンガートを訪ね、10日目から5日間はカトマンドゥに滞在した。その後、15日目にカトマンドゥを出立し、バンコクのドーン・ムアン空港でトランスファーを行って、機内泊をした後、帰国した。

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タメル

ホテルからカトマンドゥのタメルまではかなりの距離があったが、バス、タクシー、テンプーなどに乗って再三足を運んだ。何回も足を運んでいるため、勝手を知った庭のようなものとなっている。

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スワヤンブナート

町の西の丘の上にあるスワヤンブナートへは、タメルから歩いて登った。ストゥーパの下で遊ぶ猿がかわいらしかった。

民族舞踊を鑑賞しながら夕食を取ることもあった。

インターネット・カフェの利用料金は前回の旅の際よりもさらに安くなっていたが、接続環境が非常に悪いことが多かった。今後は接続環境の向上に力点を置いていかなければならないであろう。

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ダンクタ

ナラヤンガート
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バンコク

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概要

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ダラン遠景

■ダンクタは、ネパールの東端近くに位置しており、インドのダージリンからそれほど遠くない地域にある。ロイヤル・ネパール航空の飛行機に乗ってインドとの国境の町ビラトナガルに到着すると、出迎えのジープに乗ってダンクタを目指した。

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ホテル

山越えと谷越えを繰り返してようやく山村ダンクタに到着する。あてがわれたホテルは、シャワーとトイレットが共同になっていた。安宿としか言いようのないものであったが、今回の渡航にふさわしいもののように思われた。

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プロジェクト・サイト

当地ではジープに乗り、苦労して泥濘の道を進んだ後、降車して山道を進んでいった。

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ダンクタ

ナラヤンガート
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バンコク

回顧

概要

■ナラヤンガート(行政上はバラトプルの一部)は、チトワン国立公園のゲイトウェイと言ってよいであろう。まず、ブッダ航空の飛行機に乗ってバイラワに向かい、1泊した後、手配車に乗って、ナラヤンガートを目指した。

バイラワと言うと、インドとの国境の町ソノーリが目と鼻の先だ。初回のネパール旅行の際にインドからの国境越えの途中で滞在した町であり、トゥーリストが往来している様をまた目に焼き付けておきたいと、日本出国前から再訪を期待していた。しかし、連日の疲労のためか引いてしまった風邪が最悪の状態になったため、断念せざるを得なかった。バイラワ泊が1日でも前後していればソノーリを再訪することができたのにと残念でならなかった。

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マーヤー聖堂

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菩提樹

バイラワに滞在した日の翌日、ルンビニに立ち寄ることになった。風邪は最悪の状態を脱していた。仏陀誕生の地であり、仏教の四大聖地の1つだ。一時は廃墟と化していたのであろうが、聖地公園として整備することになり、寺の建築が行われていた。最初に見物したマーヤー聖堂には、仏陀が誕生の直後、東西南北に7歩歩き、右手で天を、左手で地を指しながら、以下のように抱負を語ったというエピソウドを題材にした彫刻が納められている。

天上天下唯我独尊
三界皆苦吾当安之

天の上にも天の下にもただ我独り尊し。
三界皆苦なり。吾まさにこれを安んずべし。

次いで、アショーカ王の石柱、王妃マーヤーが仏陀を出産する前に沐浴したというプシュカーニ池、出産に際して捉まったとして信仰の対象になっている菩提樹などを厳粛な気持ちで見物していった。午前中早くであったためか、行き違う観光客はほとんどいなかった。ソノーリを再訪することはできなかったが、ルンビニに立ち寄ることができたのは、望外の喜びであった。

ネパール人の多くはヒンドゥー教徒とされているが、実際に尋ねてみるとヒンドゥー教徒であるとともに仏教徒だという。もちろん、ヒンドゥー教が仏陀をヴィシュヌの化身として扱い、仏教を取り込んでいることも影響していると思うが、仏陀の誕生地を抱えるネパールは、ボダナートとカトマンドゥのスワヤンブナートに大きなストゥーパを持っているし、ティベット仏教との接点もあり、インドと比べると仏教に対する親近感が深いのかもしれない。

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マナカマナ寺院

当地での調査を終えてカトマンドゥに戻る途中、マナカマナに立ち寄った。山頂にヒンドゥー教寺院のマナカマナ寺院があり、ケイブル・カー(日本語ではロウプウェイ)に乗って上ることができるようになっておりケイブル・カーを降りて参道を登っていくと寺院が待ち受けている。異教徒は寺院内への立ち入りを禁止されているため、ネパール人の調査団員が熱心に参拝している様を外から眺めていた。

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概要

■バンコクのドーン・ムアン空港での乗換時間は、5時間であった。そこで、当然のごとく市内に入ることにした。当地に滞在している同行者は、一人で無事に市内に入ることができるかどうか心配してくれた。それに対して、「この空港からは、送迎車、タクシー、エアポート・バス、市内バス、長距離バス、列車を利用したことがあり、慣れているので大丈夫です。」と答えると、非常に驚かれた。

市内バスに乗ってシーロム通りを目指していたが、終点が戦勝記念碑であったようで、そこで降ろされた。そこで、新しく開通したスカイトレインの見物をした後、屋台で買ったウィンナーを頬張ってから空港に戻った。

ドーン・ムアン駅では、構内にコンヴィニエンス・ストアがオウプンしていた。12年前に不安を抱えながら初めて利用した時と比べると、隔世の感がある。

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概要

■経済的にみると、ネパールはインドから農産物を輸入している。これは、丘陵地が多く生産性が低いためだと解説されているが、ナラヤンガート周辺の広大な平原でも大規模農法によってインドからの輸入農産物に対抗していこうという気概を窺うことはできなかった。インドからの輸入が減少するオフ・シーズン(端境期)を狙って農産物の生産をしているに過ぎないのだ。製造業などの発展がインドと比べて遅れているネパールがインドから農産物を輸入しているという状況は、比較優位の原則に基づいた国際分業の考え方からは全く不自然であり、このような状況を改善していかない限り、ネパールは最貧国の地位を脱し得ないと思われた。

前年に銃殺された兄に代わって即位したギャネンドラ国王が、滞在中、シェール・バハドゥル・デウバ首相を解任し、一時的に親政を敷くと発表された。これは、1990年からの民主化運動に逆行するものであり、地元からの同行者は憂慮していた。非合法の毛沢東主義派(正式名称は共産党毛沢東主義派、マオイスト)によるテロリズムが頻発し、治安悪化による政情不安はこの混乱に一層拍車をかけるもののように思われた。

現地での1日平均の滞在費用は約6,100円であった。滞在費用のうち宿泊料金の最高はパタンの約7,400円(4,726.02ネパール・ルピー)で、最低はダンクタの約1,500円(982.50ネパール・ルピー)であった。

カトマンドゥからダンクタやナラヤンガートに向かう機内からは、ヒマラヤの眺望を楽しむことができた。いつかまたトレッキングをしたいという希望を抱きながらエヴェレストなどの山々を眺めていた。

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概要

前訪問地発 当訪問地着 訪問地
出発 日本 東京
28日10:35 空路 14:05 香港 香港
17:45 空路 19:50 ネパール カトマンドゥ
30日14:20 空路 15:00 ビラトナガル
15:10 道路 18:00 ダンクタ
2日12:05 道路 14:15 ビラトナガル
15:15 空路 15:55 カトマンドゥ
3日14:55 空路 15:25 バイラワ
4日08:35 道路 19:30 ナラヤンガート
6日08:25 道路 14:40 カトマンドゥ
12日13:40 空路 18:10 タイ バンコク
23:15 空路 13日07:15 日本 東京
道路 :道路、 空路 :空路)

訪問地 宿泊先 単価
ネパール カトマンドゥ Hotel Himalaya(パタン) NP.R 4,726.02 2
ダンクタ 不詳 NP.R 982.50 2
カトマンドゥ Hotel Himalaya(パタン) NP.R 4,726.02 1
バイラワ Hotel Nirvana NP.R 4,134.00 1
ナラヤンガート Hotel Chitwan Keyman(バラトプル) NP.R 2,126.50 2
カトマンドゥ Hotel Himalaya(パタン) NP.R 4,726.02 6

国名 通貨 為替 生活 食料 交通 教養 娯楽
US.$ 118円 0 0 12
内訳
0 0
香港 HK.$ 16.5円 0 5
内訳
160
内訳
0 0
ネパール NP.R 1.56円 205
内訳
2,928.10
内訳
1,517
内訳
0 150
内訳
タイ TH.B 3.16円 0 356
内訳
508.50
内訳
0 0
日本 JP.\ 1.00円 0 0 0 0 0
通貨計 JP.\ 1.00円 320 5,776 8,032 0 234

国名 住居 土産 支出計 円換算 日平均
0 0 12
内訳
香港 0 0 165 2,721 0.7 3,887
ネパール 53,727.68
内訳
0 58,527.78 92,735 13.9 6,672
タイ 0 0 864.50 2,733 0.4 6,832
日本 0 0 0 0 1.0 0
通貨計 83,826 0 98,189 16.0 6,137
(注)円換算と日平均は他国通貨での支払いを含む。

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春 夏 秋 冬
夏 秋 冬 春
秋 冬 春 夏
冬 春 夏 秋
春 夏 秋 冬
夏 秋 冬 春
秋 冬 春 夏
冬 春 夏 秋

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