■2000年12月、3回目の訪問となるネパールに向けて旅立った。海外旅行回数は20回を数え、15日間の滞在中に千年紀越しを経験した。
■渡航を決断したのが出発間際であったため、格安航空券専門の大手旅行代理店ではフライトを手配することはできないと断られてしまった。そこで、ヒマラヤ地域専門の旅行代理店に連絡して、大阪の関西空港発着のロイヤル・ネパール航空のフライトを予約した。直行便であるため、割高なのはやむを得ない。
■バングラデシュ旅行の出発時に実家に置き忘れていたと思っていたデイパックは、その後も見つからなかった。処分してしまっていたようだ。とにもかくにも、新しいデイパックを背負っての出発となった。
■関西空港までは、羽田空港から全日本空輸の国内線を利用することにした。台湾旅行の際に次いで羽田空港に向かうことになったが、蒲田までは京急空港線への乗り入れが期待される東急多摩川線(旧目蒲線)などを利用した。国際線の本格的な再就航(国際化)が議論されている羽田空港だが、都心からのアクセスにさらに工夫が必要であろう。関西空港では母の見送りを受け、トレッキングに備えて手袋を買った。また、出発まで旅行保険に加入していなかったが、トレッキングに際して救援が必要になることがあるかもしれないと考え、救援補償に焦点を絞った旅行保険に加入した。
■フライトは、経由地の上海までは少し空席があった。しかし、上海虹橋空港で一旦機外に出た後、機内に戻ってみると、満席になっていた。このフライトが上海経由となっているのは、日本人のために現地の発着空港を上海とカトマンドゥなどとするオウプン・ジョーの設定を容易にするためかと考えていたが、中国人の利用もあるようだ。
■上海からは、隣に若い女性が座った。中国人であったが、日本語のガイドブックを取り出したので話しかけてみた。日本の高等学校と大学に留学しており、現在も1年間の半分は日本で過ごしているという。バスに乗って格爾木からラサを目指した時には、途中で風景の素晴らしさに誘われて降車し、1日に40kmも歩いたことがあるらしい。地元との交流を重視する典型的なバジェット旅行者であり、バジェット旅行が同胞に広がらないことを残念がっていた。ネパールではポカラから日帰りでトレッキングをすることもできるダンプスとチトワンを訪ねたいと言っていたが、アンナプルナBCの素晴らしさを強調し、トレッキングに費やす日数を増やしてはどうかと提案しておいた。
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