■2017年2月、3日間の旅程で3回連続の同一国訪問となる中国に向けて旅立った。78回目の海外渡航は、前回の中国渡航から何と6日振りという間断のない訪問であり、渡航先も同じ東北だ。韓国旅行を除くと、渡航費用(海外のゲイトウェイまでの移動費用)が初めて2万円以内に収まることが分かり、週末を利用した短期旅行に踏み切ったものだ。
■利用したのは、国際線が前年に就航したばかりの春秋航空日本であった。航空料金が安いことには、LCCだということ以外にも理由があった。黒竜江省の哈爾浜をゲイトウェイにしたが、東京−哈爾浜線が前月に就航したばかりであったということと、寒さが尋常ではないということだ。哈爾浜のほか、吉林省の長春を訪ねようと考えていたが、最高気温は両者とも氷点下であり、最低気温は長春では-10℃に、哈爾浜では-20℃になることもあるというのだ。そこで、防寒対策に努めるとともに、寒さが厳しいと感じたら観光は最小限に留めることにしようと思い定めた。
■厳しい寒さに震えながらホテル探しなどをするのは大変なので、長春と哈爾浜のホテル、両都市間のCRHを予約しておいた。往路が高鉄、帰路が動車で、ともに2等座だ。周遊型の旅としては、オーストラリア旅行に次いで、宿泊先と都市間の移動手段を事前に完全に予約する手配型の旅となった。
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 春秋航空日本
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■東京駅からエアポート・バスに乗って向かおうとしたが、希望する便は満席の可能性があるとのことであった。確実に乗車するためには予約が必要なようだ。仕方なく、成田エクスプレスに乗って向かうことにした。成田エクスプレスの乗車を決断した時点で、総武・横須賀線では事故が起こっていたが、通常運行されているという案内があった。しかし、途中でダイアの乱れがあり、25分遅れで空港第2ビル駅に到着することになった。第3ターミナルに向かって走り、出発70分前に到着すると、長蛇の列ができていた。成田空港に向かう乗客の中には一刻を争う人もいるであろうから、ダイアが乱れる可能性があるのであれば、慎重を期して京成電鉄への誘導を行ってもらいたいものだ。チェックインまでに35分並んだが、周囲に同じフライトを利用する乗客が多かったため、焦る必要はなかった。要所に春秋航空日本の職員が配置されて乗客の出国手続の進行状況を確認していたが、チェックインに割く人員を増やした方が効率的なのにと不満を感じた。厳寒期の平日がこのような状況であれば、オン・シーズンの週末はどうなるのであろうかと思いやられた。出発は35分遅れと言いたいところだが、実際にはドア・クロウズド(閉扉)の状態で長らくエプロン(駐機場)に留まっていた。ドア・クロウズドの状態になった時点で出発扱いとなるため、以後は航空会社が空港に対して遅延損害金を支払う必要がなくなるのだという。
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