■2018年4月下旬、2日間の旅程でイスラエルのイェルサレムに出かけた。
■イスラエルを敵視するイスラーム教国の中には、イスラエル渡航履歴があるだけで入国を拒否する国が多い。そのため、イスラエルの出入国スタンプはもちろん、イスラエルとの国境が記されたヨルダンやエジプトの出入国スタンプもパスポートに押されないようにしなければならない。古くから言い伝えられてきた国境通過の注意点だ。その後、イスラエルの出入国スタンプは廃止されたが、ヨルダンの出入国スタンプについての情報は入手することができていなかった。
■イスラエル国境のキング・フセイン橋行バスが出発するジェット・アブダリ・オフィスに向けてタクシーに乗ったが、運転手が場所を理解していなかった。キング・フセイン橋行バスは、ガイドブックには1便しか掲載されていなかったが、実際には30分に1便の割合で運行されているようだ。
-->■キング・フセイン橋に到着しても、イミグレイションがどの建物にあるのか分からない。動線が不十分なのだ。一旦別の建物に入ってしまった後、何とかイミグレイションに向かうことができた。しかし、窓口がよく分からない。それらしい窓口でパスポートを提出すると、付近で待つよう指示される。手続きを待っている人は多く、なかなか名前が呼ばれない。ようやく名前が呼ばれ、パスポートに出国スタンプを押さないよう依頼することはできたが、簡単な確認を終えると、パスポートを返されることなく、再び付近で待たされることになった。ほかの人は次の窓口に進み出国税を支払っていたが、その手続きに進むことのできない理由が分からず、いつまでも不安を抱えることになった。旅の猛者というような人は見当たらず、ほかの人も右往左往していたため、手続きの順序を教えてあげたり、日本人の名前の発音が分からない入国審査官に代わって日本人を呼んであげたりした。長らく待たされた後、バスに乗るよう指示された。バスの中でパスポートを返してもらい、ようやく安心することができた。イスラエルの入国審査にも長時間を要したが、パスポートが手許にあるため、長く待たされることは苦にはならなかった。
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