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韓国B

出発

ソウル

木浦

光州

求礼
全州

ソウル2

回顧

抜粋

概要

■1993年6月、4年振りとなる韓国に向けて、7回目の海外旅行に出かけた。7日間の旅程だ。ヴェトナム旅行の際にタイに立ち寄ったことを除くと、初めて同一国を再訪することになったわけだ。

間際になってから渡航を決断し、フライトを申し込んだのは出発の4日前であった。旅行代理店は、当初の予定であったアシアナ航空のフライトを確保することができないと分かると、日本航空のフライトをアシアナ航空のフライトと同額の格安料金で手配してくれた。そのため、渡航費用は、神戸から水路を進んだ前回の韓国旅行の際とほとんど変わらなかった。

韓国を再び渡航先に選んだのは、当初の旅程が5日間と短かったこと、渡航費用が国内旅行と変わらないほど安くなっていたこと、ヴィザが無料で発行されるようになるなど旅行を行うのがさらに容易になってきたことなども影響しているが、一方で同一国を再訪するということ自体にも意義を感じていた。一般に新しい国を訪ねる場合、どうしても見逃すことのできない観光名所が存在する。それらを順に見物していくと、ありきたりのルートになりがちだ。しかし、既に訪ねたことのある国であれば、もっと変化のある旅をすることができるであろうと考えたのだ。そして、観光地としてはあまり有名ではなく、前回の旅で訪ねることのできなかった南西部を中心に、全羅南道(チョルラナムド)の木浦、求礼、特別市の光州、全羅北道(チョルラプクド)の全州などを訪ねることにした。

また、この旅では軽装化に努めることとし、それまで持ち歩いていた大きなバックパックの代わりにデイパックにすべての荷物を詰め込むとともに、ウェイスト・ポウチの着用も見送った。外見からは外国人だとは分からない格好になったわけだ。

さらに、それまで愛用していた主として学生を対象としたガイドブックに代えて、大手旅行会社発行のガイドブックを持参することにした。両者の編集方針を比較すると、前者が詳細な取材や豊富な投稿を基に記述されているものの時に無用な冒険を故意に読者に強いようとする姿勢が窺われるのに対し、後者の記述は分かりやすい。時に比較的重要な観光名所の解説などが欠けていることもあるが、前者とは別の観点からのアプロウチがなされていることが多い。そして、旅行前の不安が強かった中国旅行とインド旅行の際に双方とも旅先に持参し、後者を補完的に使ったことがある。それまで数回の自由旅行を経験したが、残念ながら旅行中にガイドブックから受ける影響はあまりにも大きく、真に自由な旅行を行うことができたと言うことができない状況にある。その意味では、ガイドブックを併用することなどによって、その情報を少しでも批判的に利用することは重要なことだと思う。持参したガイドブックには智異山(チリサン)についての詳しい解説が掲載されており、学生対象のガイドブックを持参していたとしたら経験することができなかったであろうトレッキングを楽しむことができた。

成田空港では完成して間もない第2旅客ターミナルを利用したが、滑走路の増設も待たれるところだ。日本航空は中国旅行の往路に続いて2回目の利用となったが、機内では日本を離れたという実感が湧かない。これは、長所でもあり短所でもあると言ってよいであろう。また、ヴィデオによって治安や健康に気を付けるようにという注意がなされていたが、これは過保護だと感じた。一方、案内は日英両語で行われ、コリア語による案内がないことは気にかかった。

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春 夏 秋 冬
夏 秋 冬 春
秋 冬 春 夏
冬 春 夏 秋
春 夏 秋 冬
夏 秋 冬 春
秋 冬 春 夏
冬 春 夏 秋

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