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■1995年8月、11回目となる海外旅行に出かけた。バンコクからラオス北部を経由して中国雲南省の昆明(クンミン)まで移動することに9日間の旅程のほとんどすべてを費やすことになった。

この旅を思い立たせたのは、前回のラオス旅行の際と同じく旅行雑誌であった。現地の発着空港をバンコク、昆明とするオウプン・ジョーの案内が掲載されていたのだ。このことは、バンコクと昆明の間を陸路によって簡単に移動することができるようになったのではないかと直感させた。実際、中国とラオスの国境は外国人に開放されており、タイ北部のチェンコーンからラオス北部を経由して雲南省の孟臘に抜けることができるという説明がされた書籍も発行されていた。中国と東南アジアの間を陸路によって移動するなどということはしばらく前まで想像することさえできなかったことであり、旅心が湧き上がってきた。

しかし、旅行代理店に連絡してみると同区間のオウプン・ジョーの設定は中止されており、バンコクと昆明の間の移動については全く情報を持ち合わせていないという。実は、チェンコーンの上流にあるチェンセーンから、ラオスとミャンマーの国境を形成しているメコン川(中国では瀾滄江、ランツァンジャン)を遡り、雲南省の景洪(ジンホン)までを結ぶ航路が開通していることを期待していたそうだが、実現が遅れているというのだ。それを聞き、渡航するかどうか迷ったが、水路によらなくても陸路によって移動することができるという書籍の説明を信用して渡航を決断することにした。そして、ゲイトウェイはバンコクとし、バンコク−昆明間の片道は空路によって移動することにした。

次の問題は、バンコク−昆明間の往路と帰路のどちらで陸路を進むかということだ。まず、ラオスのヴィザは、日本で取得すると手数料が高い上に旅程を事前に決めなければならないため、現地で取得しようと考えていた。そして、バンコク−昆明間の往路に陸路を進むことにした場合、ラオスのヴィザはタイの国境の町で即日ないし翌日に簡単に取得することができるという。一方、帰路に陸路を進むことにした場合、ラオスのヴィザは在昆明領事館で取得する必要があり、所用日数は不明であった。また、この場合、タイへの再入国が水路によることになるため、実態は別として制度としてはタイのヴィザが必要になる。それらを勘案して、バンコク−昆明間の往路に陸路を進むことにした。そして、ノースウェスト航空のバンコク往復航空券と、昆明からバンコクに戻るためのタイ航空のバンコク発券片道航空券を手配してもらった。

中国のヴィザは、日本で取得していくことにした。前回の中国旅行の際には自由旅行のためのヴィザを日本で取得することは不可能であったが、中国大使館で簡単に取得することができるよう改められていた。必要書類がインヴィテイション(招聘状)から住民票に変わったためだ。ただ、在大阪総領事館など領事館で申請する場合にそれぞれ必要書類が異なっていることは訝しく思った。また、国際会議の開催を間近に控えた北京を訪ねる場合はインヴィテイションが必要だとされていた。

ヴィザの記されたパスポートを受け取るために中国大使館を訪ねた時、ラオスから陸路によって中国に入国することができるかどうか尋ねてみたが、ラオスとの国境は開放都市ではないため立ち入ることはできないとの返事であった。必ずしも確信があるわけではなさそうであったため旅程は変更しなかったが、無事に中国に入国することができるかどうか不安を覚えることになった。

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